『松山市とサクラメント市の新たな姉妹都市交流に向けて』 (全文)   要約版はココ

 

はじめに

 松山市とサクラメント市の交流が始まって、来年ではや20年が経過しようとしている。 その間、市民参加を基本に様々な交流プログラムが行われ、団体間の姉妹提携、市民の語学力向上と異文化体験などによる国際感覚の高揚に当協会は多大な貢献を果たしてきた。
 そして、交流20周年を迎える今、更なる姉妹都市交流の推進と社会貢献を目指して、具体的な事業の検討を行う「2000 Working Group 運営委員会」を各界で活躍する若手を中心に結成した。
 その中で提言された数多くのアイデアやコンセプトを、自由な議論を経たものとしてまとめたものがこの報告書である。
 今後、この報告が21世紀に向けて、時代が要請する松山市民とサクラメント市民との新たな交流の一助となれば幸いである。

平成12年8月


サクラメント松山姉妹都市協会 2000 Working Group 運営委員会
座 長  田中 教夫                  

2000 Working Grop メンバーはココ

 

 

1.交流事業立案の基本コンセプト

@ 互いの伝統的な文化を紹介しあうことに加え、両市の"今"を伝えあう交流を模索する。

A 両市民が互いに共有できるものでの交流が必要。ともに問題を解決し、物事を作り上げていくと感覚、その達成感が得られる事業を模索する。分野としては福祉、育児、まちづくり、NPO関連、スポーツ、文化・芸術創造など。

B 交流の基盤として、従来の人物派遣、受入れに加え、手紙、絵画、写真、ビデオなどのアナログ媒体、更にこれからはインターネットを使ったデジタル媒体による交流基盤の整備が必要である。

 

2.交流事業立案の情報ソース

@ サクラメント・ビー(サクラメントの地方紙)

A サクラメントにある各種団体、企業、公的機関、協会、施設等のホームページ

B 松山及びサクラメントで発行されているパンフレット、冊子等

 

3.交流事業

@ 子供たちを対象とした交流事業

・ 「松山小学校への日本文化紹介事業」…日本文化を知るきっかけとして、サ市の松山小学校児童へ、毎年定期的に、習字道具や折り紙などを送り、授業に役立ててもらう。併せて、現地サ協会の協力も得る。

・ 「姉妹都市こども俳句コンテスト」…子規記念博物館の協力を得ながら、両市の子供たちを対象に自分たちの身の回りのものごとを題材に、俳句とその情景を描いた絵画を募集し、コンテストを行い、展示はもちろんインターネット等を利用して広く公開する。

・ 「姉妹都市こども美術コンテスト」…両市の美術館の提携を促しながら、子供たちを対象とした美術のコンテストを行い、展示はもちろんインターネット等を利用して広く公開する。

・ 「世界を語ろう。姉妹都市こどもサミット21」…先進国首脳会議の開催に合わせ、サ市の小中高生を対象にサミットを開催する。通常はインターネット等を利用して行い、周年事業などで互いに子供たちを派遣し合い、実施する。

A スポーツ交流事業

・ 「ベースボールまちづくり交流事業」…サクラメント・リバー・キャッツ(米マイナーリーグ)と松山フェニックスとのスポーツ交流を通じて、スポーツのレベルアップと両チームを支えるサポーターの交流を促し、両市のスポーツによるまちづくりの一助とする。

・ 「サクラメントリトルリーグ招聘事業」…子規100年祭で実施が予定されているリトルリーグ全国大会に併せ、サ市のリトルリーグチームを招聘し、交流試合等を開催する。

B IT関連交流事業

・ 「サクラメントWebコンテスト参加事業」…サクラメントで毎年開催されているWebコンテストに当協会を窓口として日本からも参加できるよう調査、交渉を行う。

・ 「サ協会ホームページ開設事業」…当協会のホームページを開設し、交流情報の集約化と新たな交流事業の基盤整備を図る。

C 市民活動の橋渡し事業

・ 「松山・サクラメント市民活動サミットの開催」…両市の市民活動団体、ボランティア団体等の代表者を集め、両市が抱える様々な社会問題を共有し、その解決に向けて共に歩めるようその機会を提供する。
    例:DV等家庭問題、環境問題、食糧問題、介護・福祉、人権問題など

・ 「市民活動団体紹介橋渡し事業」…両市の市民活動団体、ボランティア団体等の情報をホームページ等に集約、公開し、姉妹団体提携等の交流を促進する。

 

4.今後の活動

 「2000 Working Group 運営委員会」は、上記にあるIT関連事業の「サ協会ホームページ開設事業」の実施主体として、今後も活動を継続する。

 

5.委員会で提案された様々な意見、アイデア

・ インターネットでいつでもサクラメントとコンタクトが取れる場所があれば。
・ 幅広い年齢層の人々が交流できる場を作る。
・ 子供たちが小さい頃からサ市と交流できる機会を設けては。
・ 両協会で共同でホームページを開設できないか。
・ 文化交流としては合同の音楽祭などどうか。
・ 絵画交流やビデオレターによる交流もある。
・ 高校生同士で環境問題、ボランティア、福祉やNPOなどの問題や子供の情操教育についての討論、意見交換の場を設ける。
・ 里親制度などを設けて交流を促進。
・ サクラメントの他の海外姉妹都市の交流状況を調べて参考にできないか。
・ 個人的にはサ市でのNPOやボランティアの状況が知りたい。
・ 互いに同世代の問題を共有できる機会をもつ事業が必要。
・ サ市の文学的な歴史を知りたい。
・ 子規100年祭とリンクできないか。
・ 学生のスポーツ大会
・ 育児についてサ市のことが知りたいし、共有できることはないだろうか。
・ インターネットによる交流を福祉や介護等(ついでに星空観察も)での交流。
・ 協会のホームページも必要。
・ デジタルTVの時代が来るのでこれを使った交流もできる。
・ メール家族…Eメールによる家族交流はどうか。
・ 両市の"今"を伝える写真展、更には写真コンテストの実施。
・ ホームページは必要。サ市の市民に向けてバーチャル松山市を展開。
・ もっと一般市民に門戸を広げた事業。
・ はやりものに手をつけていくことも必要。
・ 両市の高齢者が共有できるものはないか。
・ 文化事業なら共同で(特に舞台芸術)作っていくもの。
・ サクラメントにトランジットモールがあると聞くが、商店街やまちづくりの団体との交流はできないか。
・ ラジオを使った情報交換事業を南海放送などに依頼して実施する。
・ 鉄道博物館やクロッカー美術館などで行われている市民プログラムに参加できないか。
・ 子供の交流も年代が低いほうがやり易く、効果も出るのではないか。
・ イベント事業も必要だが、長続きする事業が大切。
・ 伝統的なものの紹介から、更に共有できるものへと交流が深まるとよい。
・ 今までの事業を生かしながら、事業をもっと広げていきたい。
・ これまでの交流は違いを見せ合うこと、具体的には日本語と英語、日本人とアメリカ人、日本文化とアメリカ文化を紹介しあうということに重きがおかれていた。
・ これからは互いに共有できるものを見出し、そこに交流の機会を持つ必要あり。
・ そこには共感、反発、競い合い、理解しあうことを通じて互いに交流のメリットを得ていくプログラムが必要。